果樹共済

果樹共済の仕組み

補償対象の果樹は

補償対象の果樹については、りんごを対象としており、品種により次のように区分されています。

共済目的の種類等 現在の品種 左の具体的品種
共済目的の種類 類区分 細区分
りんご 1類
早生の品種
1群 1類に属する品種(2群に属する品種を除く。) きたかみ、輝、あかね、つがる、さんさ、マオイ、早生旭
2群 祝、旭、ネロ26号、未希ライフ、きおう
2類
中生の品種
1群 陽光、あかぎ、千秋、ジョナゴールド、世界一、はつあき、北斗、ひめかみ、紅将軍、昂林、弘前ふじ 、トキ、シナノスイート、高嶺
2群 2類に属する品種(1群及び3群に属する品種を除く。) 紅玉、恵、陸奥、レッドスパー、イエロースパー、ウェルスパー、ハックナイン、4-23、ノースクイーン、涼香の季節、北紅、おいらせ、ほおずり、黄秋
3群 デリシャス、リチャードデリシャス、スターキングデリシャス、ゴールデンデリシャス、レッドキング、レッドゴールド、スタークリムソン
3類
晩生の品種
1群 2類に属する品種(1群及び3群に属する品種を除く。) 王林、ふじ、やたか、シナノゴールド、ぐんま名月、あいかの香り、きたろう
2群 王鈴、国光、印度、東光、金星、青り3号
  • (注)「○類に属する品種(△群に属する品種を除く)」とは、各類の中で単位当たり価格が一番低い細区分で取扱う品種。

加入をするには

総合方式は、類区分ごとに、栽培面積が10a以上の果樹について、暴風雨・ひょう害方式は、5年以上の栽培経験を有し、栽培面積が20a以上で類区分ごとに10a以上の果樹について、一括して組合に加入の申込みをし、組合が承諾することにより加入することができます。

引受(加入)方式は

引受(加入)方式には、次の種類のものがあります。

共済目的の種類 引受方式 補償内容
りんご 総合方式 被害樹園地の減収量の合計が、その農家の基準収穫量(全樹園地の基準収穫量の合計)の3割を超えるときに、共済金が支払われます。
暴風雨
ひょう害方式
暴風雨またはひょう害による被害樹園地の減収量の合計が、その農家の基準収穫量の2割を超えるときに、共済金が支払われます。
  • ※引受方式は、組合員が任意に選択することができます。
  • ※基準収穫量とは、被害の尺度となる収量で引受時に設定した標準収穫量(平年の収穫量)を、状況の変化に応じて補正したものをいいます。
  • ※生産金額とは、平年の生産金額に樹齢構成の変化、樹体の損傷等を参酌したものをいいます。

共済責任期間は

共済金支払いの対象となる期間(共済責任期間といいます)は、次のように定められています。

共済目的の種類 引受方式 補償内容
りんご 総合方式 花芽の形成期から翌年の収穫まで
暴風雨
ひょう害方式
発芽期からその年の収穫まで

共済金額は

共済金額は、共済金の支払最高額をいい、次のように算定(りんごは類区分ごと)します。

<総合方式>
共済金額 = 標準収穫量 × 単位当たり価額 × 7割
<暴風雨・ひょう害方式>
共済金額 = 標準収穫量 × 単位当たり価額 × 8割

※標準収穫量とは、いわゆる平年収穫量のことで、品種ごとに組合で設定します。
※単位当たり価額は、品種ごとに最近4ヵ年の出荷団体等での販売実績等に基づいて、毎年、農林水産大臣が1kg当たりの金額を定めます。
※付保割合とは、60~80%の範囲内で、加入者が組合に申し出た割合をいいます。

共済掛金の額は

農家が負担する共済掛金は、次のように算定します。

農家負担共済掛金 = 共済金額 × 共済掛金率 - 国庫負担掛金

※共済掛金率は、組合ごと、引受方式の種類ごと、さらに類区分ごとに、農林水産大臣が過去20ヵ年の被害率を基礎に定め、3年ごとに改定されます。
※国庫負担割合は、50%となっています。

共済事故の対象は

共済金の支払い対象となる災害(共済事故といいます)は、引受方式により次のように定められています。

<総合方式>
風水害、ひょう害、干害、凍霜害、雪害、その他気象上の原因(地震、噴火を含む)による災害、病虫害、鳥獣害、火災
<暴風雨・ひょう害方式>
規定風速以上の暴風雨または降ひょうによる被害

※規定風速とは、最大風速(10分間平均)13.9m/秒または最大瞬間風速20.0m/秒以上の風速をいいます。

共済金の支払額は

<総合方式、暴風雨・ひょう害方式>
類区分ごとに、総合方式は、被害樹園地の減収量の合計がその農家の基準収穫量(全樹園地の基準収穫量の合計)の3割を超えるときに、暴風雨・ひょう害方式は、被害樹園地の減収量の合計がその農家の基準収穫量の2割を超えるときに、次の算式による共済金が支払われます。

支払共済金 = 共済金額 × 共済金支払割合

・共済金支払割合は、損害割合(減収量 ÷ 基準収穫量)に応じて計算されます。

損害発生の通知と損害評価は

共済金の支払いを受けるべき損害があると認められる場合、加入農家は、すみやかに組合へ通知することが義務づけられています。
※通知がない場合は、損害額の調査(損害評価といいます)は行われず、共済金の支払いを受けることができなくなります。組合では、農家の損害通知を受けて損害評価を行い、連合会・農林水産大臣の認定を受けた後、最終的に損害額を確定し、共済金を農家に支払います。

損害通知から共済金支払までの流れ(概念図)

損害通知から共済金支払までの流れ(概念図)

被害がなかった場合は

低被害の加入農家に対しては、組合および連合会の所定の財源の範囲内で、次により無事戻金を交付することとしています。

無事戻金 = 前3ヵ年の農家負担共済掛金の1/2 -(前3ヵ年間の共済金 + 前2ヵ年間の無事戻金)

※上記の算式で計算した金額の合計が、所定の財源を上回る場合は、無事戻金は減額されます。