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子牛を丈夫に元気に産ませよう!

【初めに】

今も昔も子牛の腸炎や肺炎に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。これらの病気はホルスタインに比べて黒毛和種の子牛では特に多い印象です。

子牛ができるだけ病気にならず、もし病気になったとしても少しの治療で済めばいいですね。子牛が生まれ出る前…、母牛のお腹の中で丈夫に育って元気に産まれたら、病気にかかりづらく、その後の増体も期待できると思います!!

【子牛を丈夫に産ませる!】

母牛のお腹の中で子牛を丈夫にするには、まず、母牛に十分な栄養を与える必要があります。特に分娩の二か月前から胎子は急激に大きくなるので母牛に要求するエネルギーはとても多くなり、普段の給餌量では足りないです。多くの農家さんでは分娩前の増し飼いは行われていると思いますが、その量が足りていない場合も考えられます。母牛が少し太ったのでは?くらいまでを目安にしている方も多いかもしれません。ある農家さんでは増し飼いの仕方を見直した結果、子牛の治療が減りました。

子牛が分娩前に要求するものは主に二つあります。「グルコース(約3割)とアミノ酸(約6割)」です。アミノ酸が約6割は驚きますよね!アミノ酸はぷりっとしたおしりを作り、出生直後から初乳を吸収しないといけない腸を作る材料です。単純に考えると配合飼料の増し飼いの時期に添加剤としてアミノ酸製剤を給与するとさらに子牛が丈夫になります。

【子牛を丈夫に産ませると…】

丈夫な子牛を産ませると初乳に含まれる抗体成分の吸収もよくなり、ワクチンに対する反応も良くなります。逆に言うと初乳抗体の向上を狙って真面目に親牛にワクチンを接種していても、子牛が丈夫でないと初乳を飲めない・飲んでも吸収が悪いという状況になってしまいます。そうなると子牛の免疫力が低く、出生後のワクチンも効果を発揮できないという悲しい結果になってしまいます。子牛が丈夫に産まれると人の心にも余裕ができ、作業にも余裕が生まれるかもしれません。

【子牛が生まれたら】

子牛はとても大きいですが赤ちゃんなので環境は人間が整えてあげる必要があります。暖かく、風通しもよく、水とスターター、ふわふわの牧草が常にある環境を整えてあげられると子牛も喜んじゃうのではないでしょうか!自分の牛舎に合わせた快適な環境を考えていきたいですね(^^♪

増し飼いの時期に急激に腸が大きくなっているのがわかります。

ネックウォーマーにジャッケットでぬくぬくです。

飼養環境は色々な形があります。どちらも古い牛舎ですが、食べて飲んで清潔で暖かく眠れる場所があるのがいいですね。

子牛を母牛のリッキング後にカーフウォーマーに入れるのも下からお腹が暖められるので良いと思います。初乳の飲むタイミングが早まった!といううれしい報告も聞きます。(見えないですが黒毛の子牛が入っています)

 

北空知支所 櫻井澪

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