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高糖度の寒締めホウレンソウ 「なよろ星空雪見法蓮草」(名寄市)

笑顔で今後の展望を語る神田さん。

 

糖度が10度に上昇し収穫直前の「なよろ星空雪見法蓮草」。

「冬の間も農業を続けたいと思い、寒締めホウレンソウの栽培を始めました」と話す名寄市の神田勇一郎さん(36)。「なよろ星空雪見法蓮草(ほしぞらゆきみほうれんそう)生産組合(組合員5人)」の組合長として、冬季無加温栽培に取り組み、寒締めホウレンソウの生産に力を入れている。
名寄市が豪雪地帯のため、寒締めホウレンソウを栽培する9棟のハウスは風雪に強いトラスハウスで、同市が実施する農業青年チャレンジ事業(40歳以下の若手農業者を対象として100万円を上限に経費の3分の2を補助する)を活用し、建設した。
ホウレンソウのあくの原因となるシュウ酸を少なくするため、播種前には土壌診断を実施し、チッソ量が土壌中の含有量と施用量で10㌃当たり15㌔を上回らないよう留意するほか、酸性土壌では生育が抑制されるため、PHは6・0から6・5に調整している。
播種の時期は9月中旬ころで、地温を上昇させ、収穫の際、作物に泥が付かないよう、床土全面にマルチを敷き、15㌢間隔で直径4㌢ほどの穴を開け、2粒ずつ播種する。
寒締めホウレンソウは夏の作付けに比べ、糖度が高いことが特徴で、外気温が低いほど糖度ののりが良い。収穫は糖度が10度ほどに上昇する12月末ころに始まり、2月末ころまで続けられる。
「なよろ星空雪見法蓮草」は同市内のスーパーや札幌市の大丸デパートで販売されているほか、沖縄にも出荷し、その品質は高く評価されている。1月には日本野菜ソムリエ協会主催の「野菜ソムリエサミット」で過去最高点を取り「最高金賞」を受賞した。
「全面マルチとすることで地温が保たれるなど良い面もありますが、過湿傾向となる欠点もあり、生産組合としての栽培技術はまだ確立されていないのが現状です。今後、組合員全員で協力し合い栽培技術を確立して品質を向上させ、一層の販路拡大を目指したい」と神田さんは話している。

 

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